航空会館

最寄り：都営三田線「内幸町」(A2出口)より徒歩30秒
住所：東京都港区新橋1-18-1

都営三田線「内幸町駅」は新橋駅と霞ヶ関の官庁街の丁度真ん中に位置する駅となっている。近隣には日比谷公園や帝国ホテルもある落ち着いた雰囲気のエリアで人気も高い。新橋駅からも徒歩5分圏内でアクセスも良いことから全国のビジネスマンや各省庁の外郭団体の利用が多い会館の貸し会議室。今回は会場だけでなく、こちらの会館ならではの意外なエピソードを伺った。

「内幸町駅」のA2出口を出ると30秒もかからない。最近はオフィスの立替が進んでおり真新しいビルも多い。

1階にはコンビニと飲食店、カフェショップがあり便利。なぜか近隣にはコンビニがないので目印になるぐらい。まずはエレベーターで7階の一番大きな会議室を拝見する。

エレベーターホールに到着すると扉にはなぜか鳳凰のマークが.....？どうやらこちらの協会との関係があるらしい。

（出典：一般財団法人日本航空協会HP）
こちらの(財)航空協会の歴史は古く、1913年(大正2年)に設立された(社)帝国飛行協会が前身となっている。現在の建物は1978年に「航空会館」に改められ新しく建設された。よく見ると玄関入口に飛行機を模した看板が見える。

7階のエレベーターホールに到着。テーブルも置いて受付出来る十分な広さ。

明日の会議に向けての設営の準備中。画像はロの字形式だが、スクール形式で228名収容出来る会場となっている。 一番後ろから見るとかなり広い印象を受ける。

控室が会場の前後に2部屋も隣接してある。こちらは講演台から見て一番奥にある控室。

こちらは手前の講演台のすぐ横の控室。

控室の窓からの風景。奥のビルの谷間に見えるのが日比谷公園。

すぐ隣に出と所の講演台からの風景。

1階にコンビニもあるが要望により最近導入された自販機。奥は喫煙スペースとなっている。

8階の会議室に移動する。こちらは内装が変わりホテルの中規模の宴会場といった雰囲気。こちらでセミナー後の打ち上げなどにも利用されている。

こちらは9階の会議室。かつて会員向けのラウンジスペースだった場所をリニューアルし新たに会議室として一般利用できるようにした。シャンデリアがかなり華々しい。その照明の間に何やら紋様の様な物が見える。

よく見ると天井にはエレベータホールの扉に見た鳳凰のレリーフが...！実は航空協会の会長室に飾られていたレリーフのレプリカとのこと。歴史を感じる...他にもお宝はあるのだろうか？

こちらの絵は大西洋単独無着陸飛行を初めて成功させた「チャールズ・リンドバーグ」が航空協会を表敬訪問した際の絵画が展示されている。

何だろう？この厳しい鷲の彫刻は？空を飛ぶ意味では飛行機とも関係はあるが...何と戦前にイタリアの独裁者ムッソリーニが贈呈したものだとか！実際に何度かテレビの取材があったらしい。いよいよお宝ナントカ団の様相を呈してきた＜笑＞。

あれっ...？完全にこの場所には場違いな物が...彫刻や絵画は分かるとしてナゼお守りが販売されているのだろう？

ご担当に理由を伺うとニヤリ、実はですねとそのまま奥に通路に案内された。この扉の奥には何が.....？

ちょっとした庭園風の石畳を少し進む.....オヤっ？！完全に場違いな神社が出現。聞けば航空事故の犠牲者を祭る為に昭和の初期に建立されたとのこと。余談ではあるが、終戦後の旧会館はＧＨＱ拠点として接収されてた。もしその時にこちら社が駐留軍に見つかれば取り壊しの危機だったがバリケードで隠し何とか守り通したそう。時を同じくして同様に旧国鉄のビルの屋上に「鉄道神社」があったが、マッカーサーの指示で撤去されてしまい県外に鉄道神社はあっても東京都内にはない。

実はまだこぼれ話的なネタはあるのですよと言われ１階に下りる。

会館の正面に回りコンビニなどの店舗の入口の上を見上げると。飛行機（グライダー）のレリーフがある。これは航空マニアでも知らないだろうな。注意しない見ないと誰も気が付かない。他にも複葉機やコンコルドのレリーフもある。

なんだか最後の方は歴史発見！的な内容になってしまったが、この静かな環境でありながらアクセスの便利な会議室として近隣の企業のセミナー等に利用されてきて信頼も厚い。航空産業を支えて来た歴史ある協会の雰囲気も感じながら都内での会議やセミナー開催に利用してはいかがだろうか。（画像は近隣の日比谷公園）